メスティンでは「炊く」「蒸す」「煮る」「焼く」とありますが「燻す」も加えて燻製を楽しみましょう。
しかしメスティンで燻製をすると空焚き状態になる為変形してフタが閉まらなくなったり穴があいて使えなくなってしまう恐れもあります。
この記事では誰でも簡単に燻製を楽しめて作れる様に先ずはお手軽なベーコン・ウインナー・チーズ・玉子・サーモンなど初心者でも失敗せず美味しく出来上がる手順を徹底解説していきます。
燻製をメスティンで作る必要な道具
- スモークチップ:燻製を作るのに欠かせない木を細かいチップ状にされており燻す事により食材に香りを付けます。チップの種類も沢山あるのであなたの好みを探すのも楽しみの一つですね。
- バット網:食材を載せる網。メスティンに付属されていない場合は購入するか100均でバーべQに使用する網をメスティン本体の中に底まで入れず載せる様な形で燻製用にしましょう。
100均で購入した網が余るのであれば「蒸す」様にメスティン寸法より全体的に1㎝大きく切り下に曲げて底上げさせる足を作っておけば料理の幅が広がりますね。
- アルミホイル:メスティン本体とフタに汚れ防止で巻く他にもチーズが溶けてバット網下のチップにいかない様にアルミホイルを置こう。
- 着火類:バーナーは火力が調整出来るので初心者でも失敗はしにくいですがサークルメンバーでバーナーを持っていない人も居るので今回はあえて固形燃料でやってみましょう。
- キッチンペーパー:燻す前の下準備で水気を取り除く為に必要です。
- 受け皿:相当熱いので鍋敷きやテーブルも焦げてしまう程危険な為扱いには十分に気を付けるのと、お気に入り以外は使用しない方が無難ですね。
燻製前の下準備
今回はメスティンで誰でもお手軽に燻製出来る様にソミュール液(塩ベースにハーブやスパイスを煮込んだ物)に2~3日漬けて塩抜きをしてなどの工程は省き、初心者でも簡単に出来るのを紹介していきますね。
少し拘ってやってみたい方にはスーパーなどに置かれている「浅漬けの素」や「白だし」はソミュール液みたいな物なので表記されている塩分の濃度を参照して下さい。
最も簡単なのは水1ℓに対し塩4%(40g)糖2%(20g)お好みのスパイスを入れ煮込み冷ましてから使用しますが塩加減は自分好みになります。
今回は面倒くさい忙しく時間が無いあなたの為に当日スタートでやってみましょう。でも水気だけは必ず取り除かないと酸味が強く食べられなくなる失敗してしまうのでキッチンペーパーで取り除きましょう。
本来は前日就寝前にキッチンペーパーで水気を取り除きサランラップをかけずにお皿の上に載せ冷蔵庫に入れ早朝に取り出せば問題ありません。
そんな時間も無ければ当日キッチンペーパーで水気だけはしっかりと取るだけでも失敗しにくくなりますので荷物を少なくする事は諦めキッチンペーパーを持って行きましょう。
6pチーズやベビーチーズなどする場合は底のアルミを残して燻製にするのも良いのですが溶けて底にいかない様に気持ち一回り大きい方が良いですね。後チーズが近過ぎるとくっついてしまうので少し間隔を離しましょう。
必要なチップ量の目安
私のメスティンではチップ量の目安は大さじ2杯程(軽く一つまみ)ですが余り入れすぎると焦げやすくなりますので注意して下さい。
燻す時間は10分程なのでチップ量は1回10g位で十分です。固形燃料は火力調整が出来ず時間で決めますが15gもあれば足りると思われますが20gでやってみました。
開封したチップは湿気を吸う事により燃えなくなる為、密閉出来る瓶(ビン)などの容器に入れ乾燥させた状態を維持出来る様に保管して下さい。
燃やし方(燻し方)のコツとは
バーナーの場合最初に煙が出るまで(1分30秒前後)中火にし煙が出たら弱火にし燻製をする食材を置いて約10分間放置するだけです。
固形燃料の場合火力は調整出来ませんが最初の煙が出れば食材を置いて10分程待ちましょう。
あっ!すみません玉子買い忘れました・・・次回する時には必ず載せます!
最初から食材を入れておいても問題は無いのですが燻し過ぎると酸味が強くなったりするので燻すのは約10分程と決めておきましょう。まぁ20分程度なら問題はありませんが。
蒸し料理に使用するバット網はそのままの高さで使用しますが燻製の場合はチップと近過ぎるので少し高くする必要があります。
しかし本体にアルミホイルを巻いているので食材を置いてフタが置ける位で大丈夫です。(きちんと閉めなくて良い)
バット網が本体の中間辺りで止まりますが不安でしたら本体四隅にアルミホイルを丸めて柱を作ってバット網を置いて下さい。
チップは全体的に平らになる様に散らばさず真ん中に気持ち「ゆる~い山」になる様に寄せて置く方が良いですね。
10分程経ったら中を開けて食材の色付きを確認しましょう。もし黒くなりかけていたら火を消して下さい。勿論時間は計って下さいね。
煙が出て食材を置く。10分で香り付けされたサーモン。裏面も良い感じです。
こんな簡単に燻製が出来るとは・・・メスティン恐るべし!味も言う事なしですね。
燻製の注意点
夏場の湿度や気温が高い日は食材が傷む為チーズやナッツ類以外は燻製に向きません。まぁメスティンで作る燻製なので作り過ぎは無いと思われますが早めに食べる様にしましょう。
夏場では外気温で乾燥させる前に傷んでしまう為キッチンペーパーで水気を取り冷蔵庫で1~2時間程乾燥させると良いでしょう。
メスティンにアルミホイルを巻いて燻製しても少し黒くなってしまうかも知れませんが使いこんでる感があって良いですが巻かないと大変ですよ。
バット網だけはアルミも巻けないので真っ黒になってしまいます。小さいし細い部分とか洗いにくいし汚れが落ちませんよね?
ぬるま湯に重曹を入れて1時間程付け置きしておくだけで綺麗になりますのでお試し下さい♪
燻製を作るまとめ
いかがでしたか?実は直ぐにでも美味しそうに出来た燻製ですが一晩寝かせた方(熟成)が味が落ち着き風味が良くとても美味しくなるんです。
チーズをカットしビンにオリーブオイルで1日漬けておくとピザやカルパッチョに一工夫加えた味になります。面倒な方は勿論そのままでも良いしトマトスライスと食べるのも美味しいです。
ただ火力調整など出来ない固形燃料ではメスティンが変形してフタがしまらなくなったりする恐れがあるので気を付けて下さいね。なので10分程経ったら中を確認し良さげなら火を消して下さいね。
初めて燻製に挑戦した結果はどうでしたか?やってみると簡単でしたよね♪チップは最初100均の物で色々試して自分好みなのを探してみて下さい。
これであなたもメスティンで燻製を作る事が出来るので色々試してみたくなったでしょ?10分間でこんなに美味しくなるなんてメンバーの子は毎日おつまみ作りますって(笑)