これから登山をはじめる方から超初心者の方まで装備・持ち物や保険やマナー等 安心・安全・快適に登山を楽しめる様に徹底解説していきます

ヘッドランプ登山オススメ必要な明るさと失敗しない注意点8選

山では街中と違い外灯も無ければ自動車や電車も走っておらず本当に真っ暗です。いつも登っている行き慣れた低山でも遭難しないとは限りませんし、いつ捻挫や怪我で動けなくなるかも知れません。

今は携帯でもカメラのフラッシュ機能が付いて照らせられますが電池の残量が心配ですね。

軽量の懐中電灯は重量100g~250gで1300ルーメン(以下:[lm=光束]ある面を通過する明るさを示す単位で大きい数字な程明るい)距離も250m~500mあり耐水性もある。リチウム電池のもありますが重い単三電池使用する上片手になりリスクが高まります。

この記事ではヘッドランプ(以下:ヘッドライト)購入前に失敗しない8つの注意点を説明していきます。

登山用ヘッドライトの必要な明るさ

携帯のカメラフラッシュは30lm~50lmと言われていますが登山では前方に歩く人や足元の視界が見えれば十分なので50lm以上~100lmは必要です。御来光を見る為に夜中から早朝にかけて登る際には100lm以上はほしいですね。

今は1600lmや5000lmなどあります。中には25000lmと驚きの品物まであります。自動車のヘッドライトで約1500lm~3000lmです。明るいに越した事はありませんが電池の消耗なども考えましょう。電池切れになってはただのお荷物になってしまいます。

明るさを求め過ぎると重量や消費電力も上がるので夜中出発や雪山なら160lmもあれば充分ですが今は軽くてlm数値も高く良い品物も多いので他の項目も見ていきましょう。

満月の明るさは約0.25ルクス(以下:[lux=照度]照らされた表面の明るさ)では手元足元の確認程度は充分出来ます。

カンデラ(以下:[cd=光度]光源から特定の方向へ照射される光の強さ)LEDなどの照明器具も照射する方向で明るさが違います。

明るいに越した事はありませんが電池の消耗なども考えながら実際に店頭で店員さんにお借りして一緒に少し暗い場所で色々試してみるのが一番ですね。

ヘッドライトの照射距離

範囲を照らすワイドモードや遠くまで照らすスポットモードがある。このモードを切り替え出来る物を選ぶと良いですね。

遠くまで照らす事も安心ですがいかに足元の安全確保するかが大事です。明るいと安心ですが周囲は真っ暗な状況なので照射距離があるに越した事はありませんが思いのほか距離がなくても相当明るいもんですよ。

ヘッドライトの防水性

夜中から早朝にかけて山頂を目指す時に晴れているとは限りませんのでヘッドライトも防水性の物を選ぶ必要があります。防水にはIPXと表示されておりこのIPX〇と〇の中の数字が大きい程防水性に優れています。ちなみにIPXのXは略されていますが防塵性能の意味です。

日帰りや一泊位であればIPX4もあれば充分ですが冬山や雨の中を行動するのであればIPX6以上がオススメです。
もし持っている物が防水性でない物であれば帽子の下に装備する手もありますよ。

ヘッドライトの重量

重量があると言う事はそれだけ品物に対し素晴らしい機能が充実されていますが日中はザックの中に収納されている為なるべく軽量な物をオススメします。頭に装着した際長い道のりも疲れにくく違和感が無い物が良いですね。店頭で装着してみましょう。

ヘッドライトの機能

LOWモード(照度レベル低・弱):テント泊の時トイレや夜中出発の準備には周囲に迷惑をかけない為にもこのモードにしましょう。

レッドライト:点灯時は目に優しく夜間でも周囲に迷惑をかけずトイレに行く程度なら視界に問題ありません。地図を見る際に使用する事で暗闇にも目が慣れるので使い方を覚えておいて下さい。赤色の点滅は緊急事態なので普段はしない様にして下さい!消費電力も少ないです。

明るさを細かく調節する機能や角度を調整出来たり便利なヘッドライトもあります。ワイドモード・レッドライト点灯が一番使用頻度が高いのでどう押せばどう点灯するのか装着したまま出来る様にしておきましょう。

電池切れの心配しないヘッドライト

乾電池の場合予備の電池まで持ち歩くとなると重量がかかってたまったもんじゃありません。でも私は最初のヘッドライトは電池式でしたが山に行く際には新品を入れ古いのはリモコンやシェーバーに使用していました。

単三電池を充電器で使いまわしていましたがモバイルバッテリーで給電出来るヘッドライトは非常に便利です。USBで直接繋いで簡単に充電が出来るので電池が不要になり大変エコです。

電池寿命が記載されているよりも早めに切れる事を想定しておいて下さいね。登山から帰ったら液漏れ防止で抜いておきましょう。

ヘッドライトの固定

両手がフリーになる様にヘッドライトを固定する必要があります。細めのベルトではなく太めのベルトがオススメです。

細いベルトは不安定になりヘルメットを被っていれば良いのですがヘルメットなしの帽子や何もないままきつく締めなければならず、もはや修行と言うか罰ゲームですよ。

かと言ってしっかり固定される3本ベルトは着脱が面倒なんですよねぇ。ヘッドライトを使う時って薄暗い時か真っ暗な時なんでグローブを付けたままでもライトのON/OFFが出来る大きく押しやすいボタンや簡単に切り替えが出来るスイッチが良いですね。

今はセンサータイプもあり手をかざすだけでON/OFFが出来るんです。家の車庫とかに付いているセンサーライトみたいに便利ですね。

バッテリーとライトは一体型を選ぼう

ヘッドライトとバッテリーが分離しているタイプで重量がありケーブルで繋ぎますが配線不良などで初心者には厳しい品物です。寒冷地ではバッテリーを外しポケットやザックに収納しておけば消費は抑えられます。

なので先ずはヘッドライトとバッテリーが一体型の物を強くオススメします。ケーブル不要で軽量な反面、寒冷地ではバッテリーの消耗が激しいです。

失敗しない注意点8選のまとめ

いかがでしたか?頭に固定する人も嫌な人は首からぶら下げるタイプなんかもあります。

  1. 必要な明るさは「160」lm以上の物を選ぼう。
  2. 行動中はワイドモードにして遠くを見たい時だけスポットモードにする。
  3. 登る山で変わってきますが先ずはIPX4の防水性を選ぼう。
  4. 日中はザックの中、使用する際は頭や首に装着する為軽量の物を選ぶ事。
  5. 何処をどう押せば(スイッチを切り替えたら)どう光るのか装着してマスターしておこう。
  6. 家を出る時は新品の電池か前日に充電していた電池を使用する。又は携帯も充電出来るモバイルバッテリーから充電出来るヘッドランプを選ぶ。帰ったら電池を抜いておく。
  7. 太目のベルトを選び着脱がしやすいか店頭で確かめる事。
  8. バッテリーは配線不良を防ぐ為一体型にしよう。

周囲のテントや他の登山者の顔にライトを当てない様にしましょう。パーティで登る場合で明るさを調整し先頭以外は自分の足元を確実に照らし転倒・怪我の無い様に楽しい登山にしましょう。