いきなりですが登山で遭難したり、怪我や持病で動けなくなった場合にヘリコプターで救助された場合、費用はどのくらいかかると思いますか?
この記事ではあなたが気になるヘリコプターの費用や、どこに救助要請を出せば良いのか?何を伝えどう合図をすれば良いのか?
先ずヘリコプター1時間あたり45万円~80万円が相場となっており、直ぐに見つけられる場所で捜索時間が早ければ良いのですが、怪我人が中間地点の4~6合目辺りで何処にいるのか上空からでは全く解らない場所でヘリコプターから救助隊が山に着地する場所が頂上付近しかなく捜索しながらだと3時間以上かかってしまう場合もあります。
そうなった場合費用は一体幾ら請求されるんだろう!?考えたくもありませんがこれが現実です。
ヘリコプターで救助された費用は?
国内での遭難事故が発生した場合「警察」「消防」「自衛隊」「民間」のいずれかが捜索・救助にあたり救助要請が入った時警察からは山岳警備隊消防からは山岳救助隊。
民間からは地元の消防団で結成されており警察や消防で救助された場合は基本的に救助費用はかかりませんが民間の救助隊や山岳ガイドから救出された場合は救助隊員人数分の「交通費」「通信費」「日当」「保険料」「消耗品」時間がかかる場合は「宿泊費」などもかかってきます。
更に空からの捜索が必要で大規模な事故の場合には特別救助隊(=レスキュー隊は人命救助を主な任務とし専門知識と高度な救助技術を備えた消防の専門部隊)や自衛隊が救助にあたる場合があります。自衛隊のヘリコプターでは都道府県知事から要請があった場合に利用され救助費用は税金でまかなわれるんです。
警察ヘリや消防ヘリも同様に救助費用は税金でまかわれるのですが埼玉県防災ヘリの山岳遭難救助が全国初となる有料となり費用は5分5000円との事なので1時間6万円となる。
救助要請が入った場合は先ず検討されるのが警察ヘリか消防の防災ヘリのどちらかが出動し救助に向かう事になる。
しかし警察ヘリも防災ヘリも山岳遭難救助の為だけに配備されている訳でもないので事件や事故などの他の用途に使用されていたら当然出動する事は出来ないのである。
また気候条件や遭難現場の地形などで「飛べない」と判断された場合は民間のヘリ会社に要請がかかり出動する場合があり1時間当たり45万円~80万円で救助の難易度で費用は前後するが1時間100万円かかる場合もある。
どこに救助要請し何を正確に伝えれば良いのか?
慌てず一呼吸おいて冷静に判断出来る様に落ち着いて下さい。中々その状況下で慌ててパニックになりがちですがあなたが頼りなんです。
冷静になって思い出すとほら登山計画書(登山届)を提出した(郵送したor持って行った)所轄警察署に救助依頼の電話をしましょう。あらかじめ携帯に登録しておくと早いですね!
登山前に登山計画書の提出は済みましたか?
保険はおりない、仕事は解雇、住宅ローンも免除なし!家族に迷惑をかけない為にも済ませておくように。裏紙に書くだけでも良いしWEB申請も出来ます。
そして正確に伝える事は先ず・・・えぇ!?所轄警察署の電話番号を登録どころか電話番号が解らないですって?こっ!・・これは問題ではありません!大丈夫ですよ!
110番に電話すれば所轄警察署へ繋いでくれます。繋がれば良いのですが圏外だとひらけた場所や登って繋がる場所を探して下さい。
先ず伝える事ですがあなたの名前と電話番号、現在位置の情報=経度・標高・緯度、怪我人の名前・性別・電話番号・状況・応急手当の有無など近くなら聞きながら伝え、電波の状況で離れているなら解る範囲で答えてあげて下さい。
ここで問題となるのが恐らく「自分の現在位置が解らない」ですよね?慌てなくても大丈夫ですよ!
だって一緒に持ち物をチェックした時に地図とコンパスを持って来てますよね♪これを正確に伝えれば・・・ぇえっ!?そんなの持って来てないですって?こっこっこれは大問題ですよっ!とはなりません大丈夫ですよ!
今の時代スマホを持ち歩いて景色の写真撮っていますよね?実はGoogleマップやGPSアプリで今自分が居る場所を正確(緯度経度)に伝える事が出来るんです。
正確な位置情報を伝えヘリコプターに合図をしよう!
救助してもらう立場としては、どうしても正確な場所を伝えない限り時間がかかってしまいます。費用の問題も大事ですが優先すべき人命にかかわるかもしれませんので一刻を争うのです。
ヘリコプターからはGPS(衛星位置測定器)と有視界飛行(目視)により運航される為、緯度、経度を伝えられる事が出来れば救助に大幅な時間短縮が出来ます。
「これから登山をはじめる人に失敗しないリュックサックの選び方」にも簡単に載せていますが今来ているウェア、夏場で来ていなければザックの中にあるレインウェアや帽子やタオルなどで空に向かって円を書く様に回し続けたり大きく上下に振ったり気付いてもらう様にストックにレインウェアを縛り大きく振るなどして上空から発見されやすい工夫をしてみましょう!
山では赤色が特に目立ち一早く発見出来たとレスキュー隊員から言伝を戴きました。ウェアが厳しければ帽子やタオルか何か一つ赤色を取り入れておくのも良いかもしれませんね。
エマージェンシーシートの銀色は更にヘリコプターから見やすいらしいので軽くてコンパクトなエマージェンシーシートで合図すると一早く発見してくれそうですね。
登山中怪我・持病で動けず又遭難した場合のまとめ
いかがでしたか?楽しい登山が台無しにならない為にする事とは登山者は登山をする前に保険へ加入する事や登山計画書を提出しておくのがマナーです。
登山中に怪我や持病で動けず、又遭難でヘリコプター救助要請した場合の費用なども1Dayから加入出来、補償も充実していますので是非登山前にはお願い致します。
- 一呼吸おいて電波の届く場所から所轄警察署へ電話をする。(解らなければ110番に電話し所轄警察署へ繋いでもらう)
- 名前、電話番号と緯度経度を伝える(地図・コンパスが無ければGPSアプリで緯度経度を伝える)相手の名前、性別、電話番号、怪我の状況、応急処置の有無を伝える。
- 上空から見つけやすい場所に移動し出来れば目立つ赤色の装備品などを上空に向かって円を描く様に大きく振る。銀色のエマージェンシーシートを太陽光で反射させたり合図を送る。
- 莫大なヘリコプター費用で後悔しない為にも山岳保険に加入しておくこと。
- 登山計画書を所轄警察署・家族・知人・自分と提出(渡しておく)して下山後には家族・知人には下山した連絡を忘れずに入れる事。