これから登山をはじめる方から超初心者の方まで装備・持ち物や保険やマナー等 安心・安全・快適に登山を楽しめる様に徹底解説していきます

エマージェンシーシート正しい使い方と効果 軽くてお守りになる

中々聞き慣れない言葉だと思われますが「EMERGENCY」エマージェンシーとは「非常事態」「緊急事態」の意味です。

今回紹介する「エマージェンシーシート」は登山へ行く際にレインウェアと並ぶ程の生命を守るお守りとして必ず持ち歩く様にして下さい。

本来は使わなくて良いのが一番ですが遭難して救助を待っている時や足を滑らせ滑落して身動きが取れない時に軽くコンパクトの為持ち運びも楽な上、非常に有効な防寒・防水対策としてエマージェンシーシートが役立ちます。

他にもレスキューシートやサバイバルシート、エマージェンシーブランケットとも言われています。

エマージェンシーシートの種類

  • 販売されている一般の物では小さなサイズでも100×200〜150×240と大きなサイズまであります。
  • お値段は1枚当たり220円〜900円(二人用の大きなサイズ)と大体平均数百円程度であります。(100均にもあります)
  • 寝袋タイプ(190円!安い♪)もあり寝袋とブランケットがセットで1,100円〜1,300円位で販売されている。二人用サイズだと3,000円程します。
  • レジューシートの様に敷物として地面の硬さ、又避難所では床の硬さなど気にならないタイプもある。
  • 保温性・静音性に優れているエマージェンシーシートがあります。
  • 金と銀のリバーシブルタイプがあり防寒と断熱をより効果に使い分けられており金色を外側にすると直射日光や熱を集め保温性を高め銀色を外側にすると直射日光や熱を反射し炎天下の中でも涼しく過ごせる効果があります。

エマージェンシーシートの使い方と効果

防災グッズの中に必ずと言って良い程常備されているエマージェンシーシートは非常に有効な防寒・防水と上記で説明させて頂きましたが本来は風も通さないので防風とも付け加えたかったのですが少々の風なら問題ないのですが山頂では風も強く余りにも強風の時はバタバタと気になります。
まぁそれでも食事の時は騒音より暖かさをとってしまいますね(笑)

災害で体育館に避難した時や釣りをする人やスポーツ観戦の時にも幅広く使用されているエマージェンシーシートですが登山での使い方と効果を見てみましょう。

  • エマージェンシーシートは軽量で保温性が高い為くるまってから寝袋(シュラフ)と併用すれば温かいです。
  • 中には端4箇所にハトメがありタープとして使える為、雨や風を凌げます。
  • 寝袋(シュラフ)だけでも寝れそうであればテントのインナーマットとして使用する事で保温に効果的です。
  • テントのグランドシートとしても使用出来ますので床面の保護、内部の快適さも変わってきます。
  • あってはならない事ですが遭難した場合、太陽光を反射しSOS信号を知らせる。
  • テント泊早朝のコーヒーを飲む時の寒さ対策でブランケットとして使用するのが私の幸せな一時です。

エマージェンシーシートのデメリット

  1. 基本的に耐久性が低い。数回使用出来るが特に100均で手に入る物は使い捨てと思って下さい。
  2. 一度開封すると元の様にコンパクトにならない。携帯袋が付いてる物を選ぶのもポイントの一つですね。(中には元の大きさにたためるのも数少ないですがあります)
  3. 音がうるさい。シャカシャカ音が気になる方は静音性が優れた物を選びましょう。
  4. 透湿性が無い。防風にもなるので逆に汗で身体が冷えてしまいます。

まとめ

いかがでしたか?エマージェンシーシートはとても安価で軽く携帯性にも優れ一つザックの中に入れておくだけで万が一の時たった重量50gの物で生命を左右する道具の一つと言っても過言ではありません。

以前登山中に6〜7合目の中間地点で足を骨折した方に依頼され救助要請をした際ヘリコプターから発見出来る様にウェアを脱いで目立つ様に振ってほしいと言われ

友達の(緑色)私自身は(青色)後から来た女性登山者のお姉さん(赤色)も救助に加わってくれて正直このお姉さんのウェアが赤色で一番目立って発見しやすかったと

救助後の報告で教えて下さり私自身も赤色の装備に買い替えていこうと思いましたが今回このエマージェンシーシートの銀色は太陽光が出ていれば反射してかなり目立ち赤色より更に早期発見してくれそうですね。

  • とても軽く携帯性に優れているのでザックの中に一つお守りとして必ず持ち歩く事。
  • 防寒具やレインウェアの代わりになるものの一時的しのぐ程度と考えて下さい。レインウェアみたいに透湿性が無いので汗で身体が冷える恐れがあります。
  • 登る山で用途は変わってくるので何に使用するのか数量や種類を明確にしておく事。
  • 登山で使用するので静音性にこだわる必要は無いと思いますが私は自分自身音が出ると気になり寝れないので音が出ない物や少ないのを選んでいます。

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